ぼんやりとした頭を抱えながら始発電車に乗り、大宮を経由して実家に着いたのは朝の10時頃だった。 雨雲が広がって薄暗い空を見上げると、屋根の上にいる見知らぬ視線とぶつかった。 恐らく、隣家の猫なのだろう。じっとこちらを見下げ、動こうともしない。 …
半年ぶりに美容室へ行った夜に、友人のOさんと自由が丘へ行った。 日曜日の夜だというのに、道端には人がたくさんいて、昼間の酷暑は引くことなく、ぼんやりとした熱が街中を包んでいた。七夕の過ぎたあたり、随分と星の粒が映える夜だった。 軽くなった髪の…
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